大賞受賞作「山田先生、結婚すれば?」の魅力
大賞に選ばれた「山田先生、結婚すれば?」は、京都の大学図書館に勤める司書・山田朔太郎が主人公の物語です。山田先生は人間関係の構築が苦手で、自身の苗字「山田」にもコンプレックスを抱いているそう。尊敬する教授の頼みで臨時講師を引き受けたことから、ゼミ生に「結婚して苗字を変えれば良い」と言われたり、既婚者であることが判明した教授に衝撃を受けたりと、彼の人生は思わぬ方向へ進んでいきます。最終的には結婚相談所に入会し、「変わった苗字の女性」を絶対条件に婚活を始めるという展開です。
このあらすじを読んで、皆さんはどう感じましたか?「結婚」や「出会い」というテーマは、私たちにとって身近でありながら、時に悩ましく、そして大きな喜びをもたらすものですよね。山田先生のように、自分のコンプレックスや思い込みが、新たな一歩を踏み出すきっかけになることもあるのかもしれません。婚活コンシェルジュが山田先生の婚活に不安を感じながらも、変わった苗字の女性を探し紹介するという設定も、今後の展開が気になるところです。
著者の結坂いとさんは、1988年生まれの37歳、京都府在住の元地方公務員の女性とのこと。どんなバックグラウンドから、このユニークな物語が生まれたのか、興味が尽きませんね。
選考委員の皆さん
今回の選考は、冲方丁さん、辻村深月さん、道尾秀介さん、森見登美彦さんといった、日本文学界を代表する豪華な顔ぶれの選考委員の方々によって行われました。これだけ素晴らしい作家の皆さんが選んだ作品ですから、その面白さはきっと保証されていることでしょう。

選評は、2026年4月25日(土)に発売される「小説 野性時代」5月号(電子雑誌)に掲載される予定ですので、選考委員の皆さんが「山田先生、結婚すれば?」のどこに魅力を感じたのか、ぜひ読んでみたいですね。
今後の予定と〈小説 野性時代 新人賞〉について
賞の贈呈式および祝賀パーティーは、2026年11月に都内にて、〈山田風太郎賞〉〈横溝正史ミステリ&ホラー大賞〉と合同で開催されるとのことです。多くの文学関係者が集まる場で、結坂いとさんの新たな門出が祝われることでしょう。
〈小説 野性時代 新人賞〉は2009年に創設され、「これまでにない新ジャンルを築きあげるエンターテインメント作品を広く募集し、読む者の心を揺さぶる、将来性豊かな稀代のストーリーテラーを選出する」ことを目的としているそうです。恋愛、ミステリ、冒険、青春、歴史、時代、ファンタジーなど、ジャンルを問わない長編小説が対象となります。このような賞があることで、私たち読者は新しい才能や物語と出会うことができるのですね。
今回の受賞作を通じて、皆さんの心にも新たな「出会い」への期待が芽生えたら、KENSAKUはとても嬉しいです。文学の世界は、私たちに多様な価値観や感情を教えてくれます。ぜひ、結坂いとさんの作品を手に取ってみてはいかがでしょうか。
〈小説 野性時代 新人賞〉の詳細については、公式サイトをご覧ください。
https://kadobun.jp/awards/yaseijidai/
それでは、また次回の記事でお会いしましょう!KENSAKUでした。





