現代の「結婚」に寄り添う五編の物語
『流浪の月』や『汝、星のごとく』といった心に残る作品で、多くの読者の心を掴んできた凪良ゆうさん。特に『汝、星のごとく』、そしてその続編『星を編む』の刊行から約2年半を経て、どのような物語が紡がれるのか、期待が高まりますね。
今回の新刊『多類婚姻譚』のテーマは、「一番近くにいる他人<こいびと>、どうして結婚はこんなに難しくなってしまったのだろうーー。」という問いかけから始まります。
セクシュアリティやジェンダー、金銭感覚、世代間のギャップ、育ってきた環境など、現代を生きる私たちは、本当に多様な価値観の中で生きていますよね。私KENSAKUも、日々そう感じています。そんな中で「結婚」という形を考えた時、一体どんな「愛のかたち」がそこにあるのでしょうか。この作品は、まさに「今そこにある愛のかたち」を描いた五編の連作短編集となっているそうです。
凪良ゆうさんご自身も、刊行にあたってコメントを寄せていらっしゃいます。
「文芸書としては『星を編む』から2年半、ようやく新刊をお届けできます。
今作は結婚について。
婚姻譚と銘打ちながらも、婚姻への道のりがはてしなく遠い!! これは果たして婚姻譚と言えるのか、と担当さん達と首をかしげる場面もありました。
読んでくださった方たちと”現代の結婚”について語り合ってみたいです。」

このコメントからも、凪良ゆうさんが現代の結婚というテーマに深く向き合われたことが伝わってきますね。私KENSAKUも、きっとこの作品を読んだ後、皆さんと「現代の結婚」について語り合いたくなるだろうな、と今から楽しみにしています。
収録作から垣間見る多様な愛の形
『多類婚姻譚』に収録される五編の短編は、それぞれ異なるシチュエーションで「結婚」や「愛」にまつわる葛藤や希望を描いているようです。
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Thank you for your understanding
家族の期待に応えようと、恋人との帰省を決意した華の物語。家族と恋人、それぞれの間で揺れ動く感情は、きっと多くの人が共感できるのではないでしょうか。 -
Beautiful Dreamer
「結婚したい」というありふれた夢が、東京という大都市ではなぜこんなにも遠いのか。現代の都市生活における結婚観を考えさせられますね。 -
小鳥たち
離婚後、実家の書店を継いだ一葉のもとに、偶然初恋の人が現れる物語。過去と現在、そして未来へと繋がる愛の形が描かれそうです。 -
Position Talk
入籍を目前にした男女が、性差を超えて個として分かり合える日を模索する物語。対等な関係を築くことの難しさ、そして大切さを教えてくれるかもしれません。 -
C’est la vie
仕事も恋も、魂を分け合った二人の夢のような時間が、いつか終わりを迎える時。人生の儚さと、それでも続く愛の形を描いているのでしょうか。
どれも、私KENSAKUが「もし自分だったらどうするだろう?」と考えてしまうような、身近で切実なテーマばかりです。この短編集を読み終えた時、皆さんの心にはどんな感情が残るでしょうか。
凪良ゆうさんの今後の活動にも注目!
新刊の発売だけでなく、凪良ゆうさんの作品はこれからも私たちを楽しませてくれそうです。
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2026年5月15日には、『滅びの前のシャングリラ』が講談社文庫より発売されます。
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さらに、2026年秋には、横浜流星さんと広瀬すずさんのW主演、藤井道人監督による映画『汝、星のごとく』の公開も控えています。
様々な形で「愛」を描き続ける凪良ゆうさんの世界を、これからも心ゆくまで堪能していきたいですね。
書籍情報
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タイトル: 『多類婚姻譚』
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著者名: 凪良ゆう
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発売日: 2026年5月27日(水)
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判型: 四六判ワイド上製
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定価: 1900円(税別)
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ページ数: 320ページ
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ISBN: 978-4-06-542983-9
凪良ゆうさんプロフィール
京都市在住。2007年にデビューし、BLジャンルでも多くの代表作を持つ作家です。2020年に『流浪の月』で本屋大賞を受賞し、2023年には『汝、星のごとく』で自身2度目となる本屋大賞を受賞されました。その作品は映画化もされるなど、多くのファンを魅了し続けています。
私KENSAKUも、この『多類婚姻譚』が、皆さんの心に温かい光を灯し、大切な人との関係を見つめ直すきっかけとなることを願っています。ぜひ手に取ってみてくださいね。
それでは、また次回のKENSAKUトピックでお会いしましょう!





