「死」を通して「生きること」と「愛すること」を見つめ直す
このミュージカルは、「人はいつか必ず死を迎える」という事実を起点に、限られた時間の中で「どう生きるのか」「誰かを愛するとは何なのか」を描いています。病を抱える主人公・赤場七翔を中心に、家族、恋人、友人、医者など、様々な立場の登場人物たちが「生きる」というテーマと向き合う姿が描かれているそうです。
誰かにとっては何気ない一日が、別の人にとっては人生最後の一日になるかもしれない。そう考えると、普段の何気ない会話や食事、笑い合った時間の一つ一つが、どれほど尊いものかと改めて考えさせられますね。失うかもしれないと知ったとき、人は今ある幸せに気づくことができるのでしょうか。私も深く考えさせられます。
3度目の上演が意味するもの
一度上演した作品を、なぜ再び、そして三度も上演するのか。劇団YOLOの皆さんは、この物語が「一度観て終わる作品ではない」と感じているからだと語っています。同じ作品でも、観る人の人生の段階や経験によって、感じ方が変わるというのです。初めて観たときには主人公に感情移入した方が、数年後には家族の立場から物語を見るかもしれません。
同じ物語でも、観る人の人生によってその意味が変わっていくというのは、本当に素晴らしいことですよね。だからこそ「今」という時間に、この作品を届けたいという強い想いが込められているようです。きっと、これまで観た方も、初めて出会う方も、新しい視点でこの物語を受け取ることができるでしょう。皆さんの心には、どんな景色が広がるでしょうか。
「泣ける作品」だけで終わらせないメッセージ
この作品は、単に「泣けるミュージカル」を目指しているわけではないそうです。病や別れ、葛藤といった重いテーマも登場しますが、観客に涙を流してもらうことだけが目的ではありません。笑える瞬間、温かい瞬間、何気ない日常があり、その先に避けられない「死」がある。だからこそ、最後に残るのは悲しみだけではないと言います。
「明日をもう少し大切に生きてみよう」「大切な人に、ちゃんと想いを伝えてみよう」。そんな小さな一歩につながる作品を目指しているそうです。悲しいから泣くのではなく、大切なものに気づいたから涙が出る。その感情を、音楽と芝居を通して届けたいという想いが、私にも伝わってくるようです。ただ涙を流すだけでなく、観劇後に前向きな気持ちになれる作品は、本当に心に残りますよね。
「同性愛」を特別なものとして描かない「愛のかたち」
本作が大切にしているもう一つのテーマは、「愛のかたち」です。物語の中では男性同士の愛が描かれますが、それを「同性愛だからこそ生まれる葛藤」や「セクシャリティに悩む姿」として物語の中心には置いていません。それは、同性愛を特別なものとして描きたくないという強いメッセージが込められているからです。
誰かを好きになること、大切な人を守りたいと思うこと、一緒に生きたいと思うこと、失いたくないと思うこと。そこに、性別による違いがある必要はないという考え方です。一人の人間が、一人の人間を愛する物語として描く。愛には様々な形がありますが、性別に関係なく、誰かを大切に想う気持ちは、きっと誰もが共感できるのではないでしょうか。私もそう思います。愛することに特別な理由は要らない。誰もが愛し、愛されることが当たり前である世界を、この作品は舞台の上に存在させようとしているのです。
音楽が伝える「言葉にならない感情」
ミュージカルの大きな魅力の一つは、台詞だけでは表現しきれない登場人物たちの感情を、歌によって描き出す点にあります。人は、強い感情を抱えたときほど、言葉にできないことがありますよね。「怖い」「ありがとう」「生きたい」「そばにいてほしい」。普段なら口にできるはずの言葉が、人生を揺るがす瞬間には出てこない。その「言葉にならない感情」を音楽という形にすることで、観客自身の記憶や感情にも触れるような舞台を目指しているそうです。
観終わったあと、自分の人生を少しだけ振り返ってほしい
この作品で最も大切にしているのは、劇場を出た後の時間だと言います。「面白かった」「感動した」だけで終わるのではなく、「自分にとって大切な人は誰だろう」「ちゃんと想いを伝えられているだろうか」「明日も今日と同じように生きられるとは限らない」。そんなことを、ほんの少しでも考えてもらえたら、という願いが込められています。
「死」をテーマにした作品だからこそ、最後に届けたいのは「生きていることの素晴らしさ」です。人生はいつ終わるか分かりません。だからこそ、今日という一日には意味がある。そして、誰かと過ごした時間は、その人がいなくなったあとも、心の中で生き続ける。そう教えてくれるような作品です。
観劇後、皆さんはどんな大切な人を思い浮かべるでしょうか。そして、その人にどんな言葉を伝えたくなるでしょうか。私も、大切な人たちに感謝の気持ちを伝えたくなります。
公演概要
「メメント・モリ~僕が愛した日々」は、2026年10月28日(水)から11月1日(日)まで、劇場MOMO(東京都 中野区 中野 3-22-8)にて上演されます。上演時間は約110分です。
■ キャスト
-
赤場七翔 役:宮脇優
-
成瀬柊羽 役:栗原航大
-
片山小春 役:上瀧有羽
-
母 役:新田絢加
-
医者 役:山科諒馬
■ スタッフ
-
脚本・音楽:下枝維庵
-
音楽:永田凜太朗
-
演出:小池竹見
-
照明:斎藤真一郎
-
音響:佐藤こうじ(Sugar Sound)
-
音響操作:日本有香(Sugar Sound)、たなかさき(Sugar Sound)
-
舞台監督:世古口美星(obbligato)
■ チケット料金
-
前方エリア席:9,800円
-
前方エリア席(応援特典つき):12,000円
-
中央エリア席:8,800円
-
中央エリア席(応援特典つき):11,000円
-
後方エリア席:4,800円
(全席指定・税込)
チケットはカンフェティにて発売中です。

-
チケット購入はこちら: https://www.confetti-web.com/events/16896
-
カンフェティ公式サイト: https://www.confetti-web.com
-
劇団YOLO公式SNS: https://x.com/gekidan_yolo
『メメント・モリ〜僕が愛した日々〜』は、きっと皆さんの心に温かい光を灯してくれることでしょう。ぜひ劇場で、この感動を体験してみてくださいね。
KENSAKUでした!




